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水のコラム

トイレが壊れたときの症状チェック!対処法や故障(つまり)の前兆を紹介

2024年04月23日 トイレのトラブル

「トイレが壊れて焦っている」

「トイレが壊れたときはどう対処すればいい?」

「トイレが壊れる前兆のような症状があるけれど、それに当てはまっているか知りたい」

このような疑問や悩みはありませんか?

 

トイレは生活には欠かせないもので、毎日何度も使用します。壊れてしまうと非常に不便ですよね。

そのため、なるべく早く直したい、壊れる一歩手前の状態なら、それを改善して持ち直したいと考えるのも自然なことです。

 

そこで本記事では、トイレが壊れたときの症状と対処法を中心に解説します。

故障やつまりでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

 

目次 非表示
2 トイレが壊れた!と思った時の症状チェックと対処法

トイレの水が流れる仕組みとは?

トイレのレバーを回すと、鎖によって連携されているフロートバルブが上に引っ張られ、タンク底の排水弁が開いて便器に水が流れます。

水が流れ切ってタンクの貯水がなくなると自動でフロートバルブが閉まり、浮き玉が下がったのを合図に給水される仕組みとなっています。

 

トイレが壊れた!と思った時の症状チェックと対処法

トイレが壊れたと思ったときにチェックするべきことと対処法を解説します。

現在の状況に当てはまる症状を見つけ、それにあった対処を実践していきましょう。

 

最初に断水や止水栓が閉まっていないかの確認を

タンク内に給水されず水が流れない場合は断水の可能性があります。

断水状態でも排水管に水を流すことはできますが、水を流したあとのタンクに給水することができなくなります。

 

断水前に給水されていた分は使用できるため、その時点ではタンク内に水がないことに気がつきません。

次にトイレを使用した際に、給水できていないことに気がつくパターンが多く見受けられます。

断水の場合は水道工事からお知らせが来ているため、ポストや手紙の保管場所をチェックしてみましょう。

 

ほかにも、水が流れない原因として止水栓が閉まっているケースがあります。

配管掃除や修理、リフォームのあとに水が流れなくなったら止水栓を確認しましょう。

トイレの止水栓は、タンク横に繋がれている給水管に設置されています。

 

断水や止水栓が閉まっていることが原因にもかかわらず、「壊れた」と勘違いしてしまうパターンが多いため、一度確認してみてください。

もしどちらにも該当しなければ、故障している可能性が高いため業者にみてもらいましょう。

 

【症状1】水が流れない・逆流する

水が流れていかない、逆流する症状の原因は「排水管のつまり」「排水ポンプの故障」「自然災害」が考えられます。

 

また、排水管に異物がつまっていると、水を流せないため逆流します。

排水管がつまる原因は「固形物を落とした」「大量のトイレットペーパーや便を流した」「トイレの配管はS字になっているため物が引っかかってしまった」という可能性があります。

 

排水ポンプが壊れている場合も水が逆流することがあり、地下や半地下に設置しているトイレの場合、郊外にお住まいの方はポンプ故障も視野に入れましょう。

 

さらに、台風や土砂災害、大雨、大きな地震などの自然災害で逆流することもあります。

これは、自然災害による大量の雨水や土砂が下水管から自宅のトイレに侵入することが理由です。

大きな地震の場合は、排水管や下水管が破損することで水が流れず逆流します。

 

無理に水を流し続けると、症状が悪化し便器外に水が溢れる恐れがあるため、早めに自分で対処できる場合は対処し、難しい場合は業者にみてもらいましょう。

 

対処法1:固形物を落とした場合は取り出すか修理を依頼する

アクセサリーやトイレに飾っている置き物、スマホなどの固形物がつまっていることが原因であれば、取り出せば解決します。

自分で取り出す際、固形物がさらに奥に入り込むため、すっぽんは使わないようにしてください。

手袋をして自分の手で取り出すか、業者に依頼して取り出してもらいましょう。

異物を落としてしまった場合についてはこちら

トイレに異物を落としてしまったときの対処法についてはこちら

 

対処法2:排水管のつまりは掃除で解消する

トイレットペーパーや便による排水管のつまりは、掃除で簡単に解消可能です。

掃除の方法には、薬剤を使用する方法、ワイヤーブラシを使用する方法がありますので、ご自身がやりやすい方法を選びましょう。

掃除のほかには、すっぽんを使ったりペットボトルで代用したりしてつまりを解消する方法もあります。

薬剤を使ったトイレつまりの解消方法についてはこちら

 

【症状2】レバーを引いても押しても水が出ない

レバーを引いても押しても水が出ない場合は、以下原因のいずれかに該当しているかもしれません。

 

  • ●レバーが錆びている、破損・故障している
  • ●ゴムフロートと鎖が外れている、または切れている
  • ●フィルターが目詰まりしている
  • ●ダイヤフラムが劣化している

 

レバーが錆びている、破損・故障している

レバー本体にトラブルが起きていると、空回りして水が流れなくなります。

 

ゴムフロートと鎖が外れている、または切れている

レバーとゴムフロートを連携させている鎖が外れていたり切れていたりすると、排水便が開かないため水が流れなくなります。

 

フィルターが目詰まりしている

トイレの種類によっては、タンク内にフィルターが付けられています。

フィルターに汚れが溜まり目詰まりを起こすと、レバーが機能しなくなるため水が流れなくなります。

フィルターは複雑なところにあるため、業者に掃除や交換を依頼しましょう。

 

ダイヤフラムが劣化している

トイレでいうダイヤフラムは、水量や水圧を調節する部品のことです。

寿命の目安である5年を過ぎると機能が低下するため、やがてレバーを引いても押しても水が流れなくなります。

ダイヤフラムは取り付けを間違えると水漏れする恐れがあるため、業者に交換を依頼しましょう。

 

対処法1:ゴムフロートと鎖のつながりやレバーの軸をチェックする

ゴムフロートと鎖のつながりや、レバーの軸をチェックしましょう。

もし鎖が外れているだけであれば、つなぎ直すことで解決します。

鎖が切れている場合やレバーの軸が折れている場合は、新しいものと交換して対応してください。

 

自分で交換する場合は、メーカーから取り寄せた純正製品を使用するようにしましょう。

自分で対処することに不安がある場合は、業者に修理してもらいましょう。

 

対処法2:レバーのサビを取り除く

レバーにサビがついている場合は取り除くことで解決します。

研磨剤が配合された洗剤を使用するか、サビ落とし専用の洗剤を使用するとサビを除去できます。

 

【症状3】水が止まらない・タンクにうまく水がたまらない

水が止まらない・タンクにうまく水がたまらないといった症状がみられる原因は、「水位を感知できていない」「フロートバルブの蓋が浮いている」ということが考えられます。

故障が考えられる部品は以下の3つです。

 

  • ●ボールタップ
  • ●フロートバルブ本体・鎖・レバー
  • ●浮き玉

 

ボールタップ

ボールタップが汚れていると、給水管から一度に流れてくる水の量が減少するため、タンク内に水がたまりにくくなります。

 

フロートバルブ本体・鎖・レバー

フロートバルブ本体、鎖、レバーの連携が崩れていると、フロートバルブの蓋が浮くことがあります。

加えて、フロートバルブが壊れると蓋としての機能を果たせなくなるため、水が流れっぱなしになりタンク内に水がたまりにくくなります。

 

浮き玉

浮き玉が故障しあがったり下がったりしなくなると、水量を感知できなくなるため、タンク内に水がたまらなくなります。

 

対処法1:ボールタップ・フロートバルブ・レバーの軸をチェックする

ボールタップ・フロートバルブ・レバーの軸をチェックしましょう。

正しい位置に設置されていない場合は、元の位置に戻すことで解決します。

 

対処法2:浮き玉やゴムフロートを交換する

浮き玉やゴムフロートに劣化や破損があれば、新しいものに替えましょう。

自分での交換も可能ですが、業者に依頼したほうが規格に合致した製品を用意できる上に、確かなスキルがあるため安心できます。

 

【症状4】便器がガタガタする・便器と床のすきまから水が出ている

便器がガタガタする原因は、以下の3つが考えられます。

 

  • ●異物が挟まっている
  • ●クッション材が取れている
  • ●接合部が外れかかっている

 

便器と床のすきまから水が出る原因は、以下の4つが考えられます。

 

  • ●給水管から水漏れしている
  • ●温水洗浄便座が劣化している
  • ●便器のどこかが壊れている
  • ●結露で濡れているように見える

 

異物が挟まっている

便座の裏側や接合部に異物が挟まると、浮く箇所が生じるため、座ると便器がガタガタするように感じます。

 

クッション材が取れている

便座の裏側についているクッション材が取れていると凸凹が生じるため、座るとガタガタする現象が発生します。

 

接合部が外れかかっている

便座の接合部が外れかかっていると固定されないため、便座がガタガタします。

 

給水管から水漏れしている

給水管から水漏れしていると床に水が滴り落ちるため、便器と床のすきまから水漏れしているように見えます。

従って、実際にすきまから水漏れしているわけではありません。

 

温水洗浄便座が劣化している

温水洗浄便座が劣化している場合に便座から水が漏れ、それがすきまから水漏れしているように見えることがあります。

 

便器のどこかが壊れている

便座と床のすきまからの水漏れは、便器のどこかが壊れていることが原因です。

便器は陶器で製造されているため、ひび割れが起きることがあります。

 

結露で濡れているように見える

床に結露が発生し、それがすきまから水漏れしているように見えることがあります。

便器と床の間から水漏れしている場合の対処法についてはこちら

 

対処法1:丁寧に便器と便座を掃除する

便器のガタつきが異物やゴミによるものであれば、便器と便座を丁寧に掃除することで解決します。

便器用の掃除シートで拭き掃除をしましょう。

 

対処法2:クッション材が剥がれていないかチェックする

便座裏のクッション材が剥がれていないかチェックしましょう。

剥がれている場合は、新品を貼り付けることでガタつきが解決します。

剥がれていない場合でも、平べったく潰れている場合はガタつきの要因となるため、新しいものと交換しておきましょう。

 

対処法3:便座を固定するナットに緩みがないかチェックする

便座を固定するナットに緩みがないかチェックをしましょう。

ナットは便器裏の左右にあるケースがほとんどのため、便器裏を確認して閉め直してみてください。

キツく閉め過ぎると破損するため、力加減に注意しましょう。

 

対処法4:原因が結露でなければ業者に修理依頼をする

水漏れのような症状が見られて原因が結露以外の場合は、業者に修理依頼をかけましょう。

便器や給水管の破損は自分で直すことはできず、トイレを新品に交換する必要があり、大掛かりな作業を必要とします。

専門の知識が必要なので、必ず業者に依頼しましょう。

 

【症状5】シャワー・ノズルから水が出ない

シャワー・ノズルから水が出ない原因には以下があります。

 

  • ●ノズル吐き出し口に汚れがつまっている
  • ●どこかで水漏れしている
  • ●電源が入っていない

 

ノズル吐き出し口に汚れがつまっている

ノズル吐き出し口に、水垢や尿石といった汚れが溜まると出口が塞がるため、水が出てこなくなります。

 

どこかで水漏れしている

水漏れしていることを感知すると、漏電を防止するために漏電保護機能が作動します。

漏電保護機能が作動すると電動系の機能が使用できなくなるため、水が出なくなります。

 

電源が入っていない

ウォシュレット本体の電源が入っていないケースも多々見受けられます。

電源が入っていなければ当然電気は通らないため、電動系の機能は使用できません。

 

対処法1:電源・コンセントをチェックする

コンセントが差し込まれているか、また電源ボタンの入れ忘れがないかをチェックしましょう。

もし、コンセントを差して電源ボタンを押しても作動しない場合は、故障している可能性があります。

業者に修理を依頼してください。

 

対処法2:ノズル口を掃除する

ノズル口をきれいに掃除して水が出るかチェックしましょう。

尿石や水垢を落とすのに効果的な酸性洗剤を使用し、掃除用に用意した歯ブラシで磨くときれいになります。

 

【症状6】自動開閉するはずなのにセンサーが反応しない

自動開閉するはずなのにセンサーが反応しない原因は、以下が考えられます。

 

  • ●センサーの故障
  • ●電源が入っていない
  • ●便器の蓋の位置がズレている
  • ●室温が高い・照明が暗いためセンサーが反応できない

 

センサーの故障

便座の自動開閉は人感センサーを通して行われるため、センサーが故障していると自動開閉されません。

故障する原因は経年劣化です。

 

電源が入っていない

ウォシュレット本体に電源が入っていない場合はセンサーが反応しないため、自動開閉されません。

 

便器の蓋の位置がズレている

便器の蓋の位置がズレていると、センサーが反応しないことがあります。

 

室温が高い・照明が暗いためセンサーが反応できない

室温が30度を超えている場合や照明が暗いと、人感センサーの反応が鈍くなることがあります。

 

対処法1:電源・コンセントをチェックする

電源・コンセントが入っているかを確認し、もし抜けていれば差し込みましょう。

コンセントを差している状態で電源が入っていなければ、電源ボタンを押します。

それでも動かなければ基盤が故障している可能性が高いため、修理を依頼しましょう。

 

対処法2:便蓋の位置チェックと電源の入れ直しをする

便蓋の位置をチェックしたあと、電源の入れ直しをしてみましょう。

それでも動かなければ室温や照明の明るさを確認して改善を試みてください。

改善されなければ、基盤の故障が考えられるため修理を依頼してください。

 

トイレが故障・つまりを起こす前兆4つ!予防方法も紹介

トイレが故障・つまりを起こす前兆4つと予防方法をご紹介します。

 

トイレが故障・つまりを起こす前兆の症状4つ

本項では、トイレが故障・つまりを起こす前兆の症状4つをご紹介します。

 

【前兆の症状1】流れる水の量が少ない

レバーを引いて水を流すときの水量が少ない場合は、故障の前兆症状です。

水量が少ない原因はタンク内の部品の劣化もしくは故障です。

水が少しずつ流れるときについてはこちら

 

【前兆の症状2】便器内の水位があがる

便器のなかの水位があがる場合は、トイレが壊れかけているかもしれません。

水位があがる場合は、つまりを起こしている可能性が高いです。

 

【前兆の症状3】異音が聞こえる

トイレの水を流すときに、いつもは聞こえない「ゴボゴボ」「ボコッ」といった異音が聞こえたら故障の前兆です。

異音が聞こえる場合は、便器に固形物が落下して流れている可能性が高いです。

ゴボゴボと異音がする場合についてはこちら

 

【前兆の症状4】異臭がする

トイレからいつもは感じないドブのような臭いを感じたら故障の前兆です。

原因として「排水路に排泄物が滞ってつまって臭っている」「下水の臭いが逆流している」ことが挙げられます。

 

つまらせないための予防

排水管をつまらせないための予防法を2つご紹介します。

 

定期的に排水管掃除をする

定期的に排水管掃除をしましょう。

尿石は酸性系の洗剤を使用すると除去できます。

排水管のつまりが気になる場合は、すっぽんや真空パイプクリーナーがおすすめです。

パイプユニッシュなどの洗剤を使用したり、固形の洗剤を入れたりして汚れを除去する方法もあります。

 

一度に大量のトイレットペーパーを流さない

トイレットペーパーを一度にたくさん流さないようにしましょう。

一気に大量のトイレットペーパーを流すと溶けきれず塊になり、配管をつまらせる原因となります。

 

まとめ

水が流れずトイレが壊れたと思ったら、まずは止水栓の開閉や断水の有無を確認しましょう。

該当しなければ、トイレのどこかに不具合や破損が発生しています。

水回りのトラブルは、自分で対処すると悪化する恐れがあるため注意が必要です。

水回りのトラブルを抱えている方は、ひろしま水道職人にご相談ください!

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