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水のコラム

排水トラップの水がなくなる原因と給水方法を紹介!

2023年05月16日 水回り

普段、排水トラップには水が蓄積されていますが、排水トラップの水がなくなるときがあります。通常、排水トラップにあえて水を溜めておくことでフタの代わりになり、下水道からの悪臭や害虫を防ぐ役割がありますが、水がなくなってしまうとその役割を果たせません。

したがって、排水トラップの水がなくなったら、すぐに給水する必要があります。本記事では排水トラップの水がなくなる原因と、給水方法について紹介するので、困っている方は参考にしてみてください。

排水トラップの水がなくなる原因

排水トラップの水がなくなる原因はさまざまで、いくつも存在します。対策とあわせて、ひとつずつ確認しましょう。

排水トラップの水が蒸発してしまう
水は何もしなくても蒸発するので、長い期間使っていないと蒸発してしまっている可能性があります。旅行に行っていて水を使用していない場合や、気温が高い日、乾燥機付きのドラム式洗濯機を使っている場合などが該当します。

部屋に悪臭や害虫が侵入できるようになってしまうため、長期間水を使用しない場合は、何らかの対策が必要です。

とはいえ、このケースの対策としては非常に簡単で、新しく水を流すだけで解決します。あらかじめ排水口に大量の水を流しておけば、長期間使用しなくても問題ないでしょう。

乾燥機付きドラム式洗濯機によって蒸発してしまうケースは、洗濯機にコップ1杯~2杯の水を入れて、脱水スイッチを押せば排水トラップに水が流れていきます。いずれにしても水を注ぎ足すだけで解決できるので、基本的には業者を呼ぶ必要はありません。

排水トラップの水がなくなる
排水トラップの水がなくなるというのは、排水口に流した水が、排水トラップの水を押し出してしまうということです。1度に大量の水を流してしまうと、勢いで押し出されて水がなくなることがあります。

また、ほかの排水口から大量の水が流れると、引っ張られて排水トラップの水がなくなることもあります。たとえばお風呂の水を大量に流すと、別の場所にある排水トラップの水がなくなることがあります。

とくに、集合住宅の場合、上の階から大量の水が流れてくると、下の階の水がなくなることがあります。

そして、特例ですが、排水トラップに付着している髪の毛などのゴミを伝って、水がなくなることもあります。いずれも水を新しく流せば解決する問題ですが、ゴミを伝って水がなくなった場合は、排水トラップの掃除が必要です。

排水口のゴミ受けにネットを設置し、ゴミが流れないようにするのも対策になるので、実践してみてください。

排水トラップ自体の破損
唯一、水を流して解決できないのが、排水トラップ自体の破損です。排水トラップが破損すると、水を溜めておくことができなくなります。上記のいずれにも該当しない場合は、排水トラップの破損を疑いましょう。

万が一、排水トラップが破損していた場合は、排水トラップの交換が必要です。同じ排水トラップを購入するか、後続品を購入すれば問題ないでしょう。見つけられない場合などは、業者に見てもらえるかどうか相談してみるのがおすすめです。

しかし、洗濯機の排水トラップの場合、自身で交換したり、破損を確認したりすることが困難です。工具を使わなければ確認や修理が行えないケースもあり、工具を持っていなければ新しく購入する必要があるためです。

こうした場合は、業者に修理を依頼しつつ、メンテナンスがしやすい排水トラップに交換してもらうとよいでしょう。

封水防止剤を使用するのもOK
封水防止剤とは、排水トラップの水が蒸発するのを防ぐものです。インターネットやホームセンターで購入できるので、必要に応じて試してみましょう。効果としては3か月~半年程度なので、長期の出張や旅行などの際に活躍します。

給水しても解決しない場合

排水トラップの水がなくなる原因を上記で紹介しましたが、必ずしも該当するとは限りません。空気圧の影響を受けたり、掃除をしていないことが原因だったりする可能性もあるためです。

自身で給水しても解決しない場合や、排水トラップの水がなくなる原因が分からない場合は、メーカーや業者に相談してチェックしてもらいましょう。

無理して作業を行わないこと
業者に頼らず、無理して自身で作業しようと試みる人がいますが、この方法はおすすめできません。水回りの修理は、専門的な知識やスキルが要求されます。

無理に修理を試してみて状況が悪化したら、業者に依頼するときの費用もかえって高くなってしまうので注意しましょう。

不具合が起きている場所と症状を確認して業者に相談する
不具合が起きている箇所と、症状を確認してから業者に相談しましょう。単純に依頼がスムーズになりますし、費用相場もある程度把握することができます。

大切なのは、放置しないことです。とくに、排水トラップに水が溜まらない状況が続くと、部屋に臭いが染み付いてしまうなどの被害も考えられます。これからの暮らしを守るためにも、早急に対処しましょう。

排水トラップに問題はないのに悪臭や害虫の被害がある?

排水トラップに水があるにも関わらず、悪臭や害虫の被害に悩んでしまうケースもあります。この場合、排水管や下水道などではなく、設備本体に問題があるかもしれません。トイレタンク内のカビなど、目に見えないところで何かしらの被害が発生している可能性があります。

また、そのほかにも臭いの成分がいたるところに付着している可能性もあるので、普段は目に見えない部分を中心に掃除してみましょう。しかし、掃除をしたのに改善されない場合は、以下のような対策をしてみてください。

防臭キャップを設置
シンク下にある排水ホースが排水管の塩ビ管に挿入されているかと思いますが、ビニールテープで巻きつけられているだけの状態になっていないでしょうか。

ビニールテープは徐々に劣化していくので、長期間メンテナンスをしていないと、弱ったビニールテープでは防ぎきれなかった下水道の臭いが部屋に充満している可能性があります。

防臭キャップがあれば、排水ホースと排水管の接続部の隙間を埋めることができるので、部屋に悪臭や害虫が発生することがなくなります。

しかし、防臭キャップはゴムでできており、ビニールテープと同様に劣化してしまうため、定期的な交換が必要です。

水回りの排水管の隙間を埋める
排水管が原因になっている場合、配管用のパテで隙間を埋めてしまうのも有効です。隙間をしっかりと埋めたい場合に有効ですし、固まることがないので、賃貸物件であっても問題ありません。

しかし、大家さんや管理会社が同様の対応をしてくれる可能性があるので、いきなり行動をするのではなく、確認をしてから実施しましょう。また、退去時にはパテを回収しなければならないので、忘れないように覚えておいてください。

まとめ

排水トラップの水がなくなる原因は多くあり、特定するのが少々困難です。しかし、基本的には水を流せば解決することが多く、慌てるほど大きなトラブルではありません。

問題なのは、排水トラップが破損していた場合です。業者に依頼したり、新しく排水トラップを買い直したりして対応しなければならないので、この場合は速やかに行動しましょう。

また、ついでに悪臭や害虫対策なども施しておくと、快適な生活ができます。こちらもあわせてチェックしておきましょう。

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