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水のコラム

キッチンシンクの汚れと掃除方法

2021年10月08日キッチンのお掃除

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シンクまわりの汚れ

料理や手洗いなど、毎日使うシンクまわりにはさまざまな汚れが発生しますが、原因は汚れの種類によって異なるものです。原因が違えば落とす方法も変わってくるため、掃除の際には注意が必要になります。

以下では、汚れに応じた対処方法を説明していきます。シンクをきれいな状態に保ち、毎日の家事を快適にしましょう。

ぬめりの掃除

水場で細菌などが繁殖するとぬめりが発生します。シンクを使っていて最も不快な汚れの一つですし、放っておけば黒カビが生えることにもなりかねません。ぬめりを確認したら、すぐに掃除するようにしましょう。

雑菌などが原因なので通常の中性洗剤で落とせますが、しつこいぬめりには塩素系漂白剤、または重曹もおすすめです。どちらを使う場合も振りかけてから十分程置き、汚れが浮き上がってからスポンジなどで擦りましょう。

重曹を使う場合は、お酢やクエン酸水と混ぜることで発泡作用により効き目が強くなります。水：お酢（クエン酸水）：重曹を1：1：2の割合で混ぜ、ペースト状にしたものを用いると効果は抜群です。排水溝など、ぬめりの強い場所に使うと良いでしょう。

また上述のとおり、ぬめりは雑菌が原因なので不衛生です。特に汚れのひどい場所を掃除する際は、手袋をするなどして直接触れないように心掛けましょう。加えて、塩素系の洗剤を使う際は決して酸性のものと混ぜないようにしてください。有毒なガスが発生することもあり、非常に危険です。

黒ずみの掃除

黒ずみは手垢やせっけんカスが混ざったものであり、蓄積すると強固な汚れとなって落ちにくくなります。多くの場合せっけんはアルカリ性ですが、手垢や皮脂と混ざることで酸性を帯びるため、塩素系の洗剤を使うと良いでしょう。

また、100円均一ショップなどで手に入るセスキ炭酸ソーダも効果が期待できます。手垢や油汚れをまとめて除去でき、使い方も簡単なので、日ごろの掃除に適しています。割合は商品によって異なりますが、水に対して少量のセスキ炭酸ソーダを混ぜ、スプレーにして用いるのがおすすめです。

ただし黒ずみは、水道水の成分と反応してアルカリ性の強い汚れとなっていることもあります。一度重曹などを試してなかなか落ちないときは、よく洗い流してから酸性の洗剤を使ってみてください。お酢やクエン酸水をかけた上から、キッチンペーパーなどで覆ってしばらく待つのも有効でしょう。この場合に限らず、汚れを落とすときは反対の性質を持った洗剤などで掃除するのがコツです。

また、固着した汚れにはクレンザーも有効ですが、研磨剤が含まれているため、強く擦りすぎるのはくれぐれも避けてください。ステンレスシンクはサビに強くできていますが、傷となった部分は細菌が繁殖しやすくなってしまいます。

水垢の掃除

蛇口などに付着する水垢の原因は、水道水に含まれるミネラル分やカルキです。これらはアルカリ性を帯びているため、酸性の洗剤やお酢などを用いると良いでしょう。しぶとい水垢には洗剤を吹きかけた上からラップなどで包み、汚れの成分を浮かせると落ちやすくなります。時間は大体数十分で構いませんが、汚れがひどい場合には一時間ほど置いて様子をみるのも問題ありません。

ただし水分が蒸発するので、あまり長い間放置しても意味がない点には注意が必要です。ある程度馴染ませてからスポンジで擦り、その後洗剤が残らないように洗い流してください。成分が表面に残っていると、新たな汚れの原因にもなりかねません。

それでも汚れが落ち切らないときは、クレンザーを使うのもおすすめです。やはりこのときも、強く擦りすぎないよう気をつけてください。また、業務用のクレンザーだと研磨力が強すぎることがあるため、家庭用に売られているものを使うようにしましょう。

毎日のケアを

日ごろからシンクをきれいに保っておきたいときは、毎日のケアも重要です。使ったあとは冷水でよく洗い流し、その後乾いた布巾などで水気を取っておきましょう。雑菌は温度や湿気を好む傾向にあるため、これでぬめりの発生を抑えられます。水道水の成分やせっけんカスを取り除いておくことで、水垢と黒ずみの予防にもなります。

また、市販のコーティング剤を使えば、ある程度掃除の手間も省略できるでしょう。スプレータイプや液体タイプなどがありますので、目的に沿った商品を使うことが重要です。一般的にスプレータイプは数か月、液体タイプなら数年間の防菌効果が期待できます。ただ、シンクの材質に合った商品を使うことと、使う前に掃除をしておくことは忘れないでください。普段のお手入れを欠かさず、菌や汚れからピカピカのシンクを守りましょう。