水のコラム
ユニットバスの排水溝がつまり始めたら早めに対処しよう!自分でできる対処法を紹介
最近の家やホテルなど、さまざまな居住スペースにあるお風呂のタイプにユニットバスが採用されています。
現場で組み立てる方式なので作業時間が短い上に品質が安定しているメリットがあり、マンションなどの集合住宅ではほぼ100%、一戸建てを合わせても90%以上の普及率です。
今回はユニットバスの構造を正しく理解し、排水溝のつまりなどのトラブルが発生したときに自分で対処できるよう詳しく説明します。
ユニットバスの排水溝について
ユニットバスは、在来工法と排水溝の構造が異なります。どのような違いがあるのかをご紹介します。
浴槽と洗い場が繋がっている
お風呂場には浴槽と洗い場の2箇所のエリアがあり、それぞれに排水溝が設置されています。
在来工法は浴槽と洗い場それぞれが排水溝から排水管を通り、下水へ流れていく構造です。
それに対してユニットバスの配管は、浴槽の排水溝から伸びた配管は洗い場の排水溝につながり、同じ排水管を通って下水へと水が流れていく構造になっています。
下水管から見ると二股に分岐したような構造になっているイメージです。
排水トラップが1つ設置してある
お風呂に限らずキッチンやトイレなど水まわりの配管には、排水トラップという設備が設置されています。
排水トラップの役割は、下水からのにおいや害虫を防ぐことです。排水トラップにはいつも一定の水がたまるようになっていて、その水がフタの役割を果たしてにおいや害虫の侵入を防ぎます。
在来工法の排水溝にも排水トラップが設置され、浴槽と洗い場の配管それぞれに設けられています。設置場所はさまざまで、下水管付近の屋外にあるケースも少なくありません。
ユニットバスの排水トラップは多くの場合1つで、浴槽と洗い場の配管が繋がった部分に設置されています。浴槽の中にあるので設置場所を探すことなく簡単に見つけられるでしょう。
ユニットバスの排水溝がつまりやすい場所
ユニットバスの排水溝でつまりが発生しやすい場所をご紹介します。
排水管が曲がりくねっている場所
ユニットバスの排水溝に繋がる排水管は、家の間取りや設計上の都合で曲がって配置されていることが多いです。
髪の毛や体を洗った際に流れてくる排水は汚れを含んでおり、排水管の中で少しずつ残って堆積していきます。
排水管が曲がっている場所には汚れや水が残りやすくなっているので、気づかないうちに排水管内の複数の場所で汚れがたまり、つまりが発生することもあるでしょう。
排水トラップ
ユニットバスの洗い場にある排水溝にはゴミ受けが設置してあり、そのゴミ受けの下に設置されているのが排水トラップです。
下水に繋がった排水管からのにおいや害虫が入ってこないように水をためられる構造になっていますが、複雑な構造をしている影響で汚れや詰まりが発生しやすい場所でもあります。
マンションよりも一戸建ての方がつまりやすい
マンションに比べて一戸建ての方が、ユニットバスの排水管の汚れがたまりやすい傾向があります。
マンションの排水管は縦に設置されて勢いよく排水される場合が多いのに対して、一戸建ての排水管は横に設置されて排水されるケースが多いためです。
ユニットバスの排水溝をつまらせる原因物質
ユニットバスの排水溝がつまるのは何が原因になるのでしょうか。
髪の毛
お風呂で髪の毛や体を洗う際に、抜けた髪の毛が流れていきます。
普段の生活で意識することが少ないかもしれませんが、人の髪の毛は毎日50本から100本程度抜けているため、髪の毛を洗うと結構な数が排水溝に流れていくはずです。
髪の毛が長い方だと一気にゴミ受けいっぱいに髪の毛がたまる可能性もあるので、こまめにゴミ受けを掃除しましょう。
皮脂や垢
浴槽に浸かっているときや体を洗うときに、皮脂や垢などが排水溝に流れていきます。
皮脂や垢といった汚れは排水溝や流れた髪の毛などさまざまな場所に絡みつき、大きな固まりを作る原因になります。
シャンプーやリンス
シャンプーやリンス、ボディーソープなどは目には見えにくいですが、つまりを発生させる原因の1つです。
粘度が高いので排水溝や排水管の中に少しずつたまっていき、ヌメヌメとした汚れとなります。
このヌメヌメは髪の毛や皮脂・垢などと絡みつき、流れてきた固形物のまわりに付着してどんどんと大きな塊になるでしょう。
ヘアピンやアクセサリーなど
小さなヘアピンやアクセサリーなどの小さな固形物を排水溝の中に流してしまった場合、それ自体がつまりの原因になる場合があります。
排水管の途中で引っかかり、上記で紹介したシャンプーやリンス、髪の毛などと絡んでつまってしまう事もあるでしょう。
このような固形物は薬品で溶かすことができないのでいつまでも残る可能性があります。流してしまった時に放置せずに、取り除くようにしてください。
ユニットバスの排水溝つまりの自分でできる対処法
ユニットバスの排水溝がつまった場合に、自分でできる対処法をご紹介します。
排水トラップを掃除する
ユニットバスの排水溝つまりの多くは、排水トラップで発生します。
排水トラップを掃除すればつまりが解消する事も多いので、まずは排水トラップを掃除するのがおすすめです。
まず排水溝のフタをとり、ゴミ受けや内部の取り外せる部品を全て取り外します。工具などは必要なく、手で簡単に分解できるでしょう。
分解した部品をブラシやスポンジなどで洗浄した後、元通りに戻せば完了です。
パイプクリーナーを使う
市販のパイプクリーナーを使えば髪の毛やヌメリを溶かしてくれるので、つまりの解消に効果的です。
ホームセンターやネットストアなどで簡単に購入できるので、定期的な掃除に使用するのもよいですね。
基本的な使い方は、排水溝にクリーナーを流し込んだ後に30分から45分程度放置し、その後に水やお湯で洗い流すだけです。
メーカーや製品によって使用量や放置する時間が異なる場合があるので、クリーナーに記載されている使用方法を十分に確認して使用しましょう。
ラバーカップを使う
トイレのつまり解消に使われることが多いラバーカップですが、お風呂のつまりにも使用できます。
使い方は排水溝にカップをゆっくり押し込み、勢いよく引っ張ります。一度で解消しなくても何回か試してみましょう。
つまりを吸い込むので、手の届かない場所に流れてしまった固形物を回収できるかもしれません。
もしものときに備えて購入しておくのがおすすめです。
ユニットバスの排水溝は普段からこまめに清掃しよう
ユニットバスはほとんどの家庭のお風呂場に採用され、毎日の疲れや汚れを洗い流してくれる場所です。
頻繁に使う場所だからこそ、汚れがたまりやすくトラブルが起きる可能性も高いので、構造を理解して自分でできる範囲でトラブル対応ができると安心して使用できます。
また普段から定期的に掃除やメンテナンスをして、つまりなどのトラブルが起きないように心がけましょう。
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