水のコラム
水道管が凍結したらどうすればいい?自分でできる対処法を3つ紹介!
水道管が凍結すると、シャワーやトイレが急に使えなくなるためすぐに対処する必要があります。
凍結を早く直したいと思っても、自分で直せるのか不安な方もいるのではないでしょうか。
本記事では、水道管が凍結した場合に自分でできる対処方法を3つ紹介します。
凍結を未然に防ぐ方法についても解説していますので、寒さの厳しい冬に備えたい方はぜひ参考にしてください。
水道管が凍結してしまう条件
水道管が凍結しやすい条件は「場所」「気温」「状態」の主に3つです。
この3つの条件に当てはまると、水道管が凍結しやすくなります。
それぞれの条件について以下で詳しく紹介します。
日当たりが悪く風当たりが強い場所にある
水道管が凍りやすい条件の一つ目は場所です。
北側や日陰など日当たりの悪い場所にある水道管は、日中でも気温が上がりにくいため凍結のリスクが高まります。
また、風当たりが強い場所にある水道管にも注意が必要です。
風が当たりやすい場所にある水道管は冷えやすく、雨や雪の影響も受けやすいため凍結する可能性が高いといえるでしょう。
気温が-4℃
水道管が凍りやすい条件の二つ目は気温です。
具体的な温度としては「-4℃」が凍結の目安となっています。
気温が-4℃以下になったからといって、いきなり水道管が凍るわけではありませんが、気温が氷点下になる日が続いている場合は水道管の凍結に気を付けましょう。
また、水道管を長期間使用していない場合にも注意が必要です。
水道管は水が流れていれば凍りませんが、管内に水分が残っているまま気温が低くなると凍結する可能性があります。
そのため、冬場に旅行などで長期間家を空ける場合は、水道管の水抜きをしたり保温したりして対策をしておきましょう。
水道管がむき出しになっている
水道管が凍りやすい条件の三つ目は水道管が設置されている状態です。
水道管が屋外に設置されている場合や、保温材などが巻かれておらずむき出しになっている場合には凍結の可能性が高まります。
気温や天候による影響を受けやすくなるため、屋外でむき出しになっている水道管には保温材などを巻いて凍結を予防しておきましょう。
水道管の凍結を予防する方法はある?
水道管の凍結は対策次第で予防できるかもしれません。
ここでは、水道管の凍結を予防する3つの方法を紹介します。
水道管を保温して冷気から守る
屋外でむき出しになっている水道管の凍結防止におすすめなのが、水道管の保温です。
保温する際は、次のような資材を水道管に巻きつけ、上からビニールテープなどを巻いて固定しましょう。
- ●保温テープ
- ●保温チューブ
- ●タオル
- ●毛布 など
保温テープや保温チューブはホームセンターなどで手に入れられます。
自宅にあるもので簡単に済ませたい方は、使わなくなったタオルや毛布を利用するのも良いでしょう。
少量の水を蛇口から流しておく
少量の水を蛇口から流し続けるのも有効な対策方法のひとつです。
水道管は、基本的に水が流れ続けている間は凍らないため、気温が-4℃を下回ると予想されるような夜は寝る前に蛇口から少量の水を出しておきましょう。
注意点としては、少量であっても水を流し続けている分の水道料金が発生することが挙げられます。
そのため、蛇口の下にバケツやペットボトルなどを置いておき、水を再利用できるようにしておくのがおすすめです。
水道管の水抜きをする
水道管の水抜きができる場合は、凍結を予防する対策になります。
水道管が凍結する可能性が高い寒冷地の水道管は、水抜きができるようになっている場合がほとんどです。
水抜きができる蛇口の場合は、以下で紹介する方法を参考にして水道管の水抜きを行いましょう。
水道管の水抜き方法
水抜きができる蛇口には、電動式とハンドル式(手動式)の2種類があり、蛇口タイプによって水抜き方法が異なります。
ここでは、それぞれのタイプの水抜き方法について解説しますので、参考にしてください。
電動式水抜き栓
電動式の水抜き栓は、基本的にパネル操作のみで自動的に水抜きが完了します。
水抜きの手順は次のとおりです。
- 1.水抜きパネルの電源が入っているか確認する
- 2.パネルの「水抜き」ボタンを押す
- 3.水抜きのランプが付いたら家の蛇口を全て開ける
- 4.しばらくしたら蛇口に手を当てて空気が入ったのが確認できたら蛇口を閉める
上記はあくまで一例です。詳しいパネルの操作方法については取扱説明書を確認してください。
ハンドル式水抜き栓
ハンドル式の水抜き栓の水抜きの手順は次のとおりです。
- 1.水抜き栓のハンドルを右に回して水抜き栓をしっかり閉める
- 2.家の蛇口を全て開ける
- 3.しばらくしたら蛇口に手を当てて空気が入ったかを確認する
- 4.「シュー」という水抜きの音がしなくなったら蛇口を閉める
水抜き栓の場所は建物によってさまざまです。
特にアパートなどの賃貸物件の場合、水抜き栓の設置場所が分からない方もいるでしょう。
その場合は、物件の管理人や大家さんなどに水抜き栓の場所を確認してください。
水道管が凍結してしまった時の対処法
予防していたとしても、水道管が凍結する可能性はあります。
万が一自宅の水道管が凍結した場合、どうすれば良いのでしょうか。
ここでは、水道管が凍結した場合に自分でできる対処法を3つ紹介します。
タオルの上からお湯をかける
1つめは、タオルの上からお湯をかける方法です。
タオルの上からお湯をかける際は、次の手順を参考にしながら行ってください。
- 1.水道管の凍結部分にタオルを巻く
- 2.50℃程度にしたぬるま湯を凍結部分にかける
- 3.途中で何度か蛇口をひねり水道管の状態を確認する
- 4.水道管内の氷が溶けて水が出るようになるまで続ける
注意点として、凍結部分に直接熱湯をかけるのはやめましょう。
熱湯を直接かけるのは、急な温度変化によって水道管が破裂する恐れがあるため危険です。
必ず50℃程度のぬるま湯をかけるようにしてください。
ドライヤーの温風を当てる
ドライヤーの温風を当てる方法も、有効な対処法のひとつです。
凍結している水道管が屋内にある、または屋外でも延長コードを使用できる場合などはドライヤーで水道管を温めてください。
ドライヤーは電源さえ確保できれば一定の温度を保ち続けられるため、水道管をじっくり温められます。
ただし、じっくり温められる分、氷を溶かすまでの時間はぬるま湯よりかかるため、凍結している水道管が屋外にある場合は注意しましょう。
カイロで温める
3つ目は、カイロで温める方法です。
凍結部分にカイロを当てて紐などで巻きつけておくと、その場を離れられるため、手軽にできる対処法といえるでしょう。
冬場はカイロを利用する機会が多いため、自宅にカイロが置いてあるご家庭も多いのではないでしょうか。
そのため、すぐに試せる凍結の対処法としておすすめの方法です。
対処できない場合は業者に相談
水道管の凍結を自分で対処する場合は、先ほど紹介した3つの対処方法を試してみましょう。
ただし、ぬるま湯をかける、ドライヤーで温めるなどの方法はあくまで応急処置ですので、対処の仕方や気候状況などによっては、水道管の凍結が解消しない可能性もあります。
気をつけていただきたいのは、知識のないまま無理に対処しようとしないことです。
少しでも早くなんとかしたい気持ちから無理な対処方法を行うことで、かえって状況が悪化したり、最悪の場合水道管が破裂したりする可能性があります。
そのため、自分での対処が難しいと感じた場合や、対処していて違和感があった場合は、すぐにプロの水道業者に連絡してください。
水道管が凍結するような気候状況の場合、周辺の家屋でも水道管が凍結している可能性が高いです。
そのため、業者に依頼できない場合もありますので、業者への依頼はなるべく早く行いましょう。
間違った対処方法
凍結を自分で直そうとしても、対処方法が間違っていればかえって状況が悪化し、最悪の場合水道管が破裂する可能性もあります。
ここでは、水道管の凍結を自分で直す際にやってはいけない行為を2つ紹介します。
水道管や部品に直接お湯をかける
やってはいけない行為の1つ目は、直接お湯をかけることです。
凍結した水道管に熱湯をかけると、急な温度変化によって水道管が破損し、状況によっては水道管が破裂する恐れもあります。
破裂した水道管の損傷部分を直すとなるとかなりの費用がかかるため、直接お湯をかける行為はやめましょう。
水道管にお湯をかける際は、水道管にタオルを巻き、50℃程度にしたぬるま湯をゆっくりとかけるようにしてください。
ぬるま湯をかけてそのまま放置
ぬるま湯をかけたまま水分を拭き取らずに放置するのも危険な行為です。
タオルを巻いた上からぬるま湯をかけると解凍を早めることはできますが、ぬるま湯をかけたまま放置していると濡れたタオルや水道管の水分が再び凍る可能性があります。
残っている水分量によっては、対処前よりも凍結がひどくなるケースも考えられますので、ぬるま湯をかけた場合は必ず水分をきれいに拭き取るようにしましょう。
まとめ
万が一、自宅の水道管が凍結した場合は、次の3つの対処方法を試してみましょう。
- ●タオルの上からお湯をかける
- ●ドライヤーの温風を当てる
- ●カイロで温める
水道管の凍結を自分で対処する際は、正しい方法で行う必要があります。
焦って無理な方法や間違った方法で対処した場合、水道管の状況がより悪化する可能性がありますので、自分での対処が難しいと感じた場合は、すぐにプロの水道業者に連絡しましょう。
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